●2017年11月1日
「SONG&DANCE 65」(劇団四季,自由劇場)
出演:瀧山久志 飯田達郎 芝清道 斎藤洋一郎 笠松哲朗 西尾健治 永野亮比己 三平果歩 江畑晶慧 綿引さやか 多田毬奈 相原萌 相馬杏奈ほか

自由劇場で「ソング&ダンス65」を観ました。
来年、創立65周年を迎える劇団四季のレパートリーから、代表的なナンバーを歌とダンスで表現しています。
「サムホエア」に始まる第一部は、劇団四季の歴史を振り返る内容。先ごろ亡くなった日下武史さんの姿がスクリーンに映し出されます。
それぞれの出演演目のキャスト中心に、舞台の延長上とでもいえそうな構成なので、観やすかったです。 曲目も、代表曲ばかりを集めたベスト盤的構成でなく、時折マイナーな曲が入ってきたりするのもよかった。
久々に聞いた江畑晶慧の「自由を求めて」が大迫力でした。
「パート・オブ・ユア・ワールド」は三平果歩。少し痩せたかな。彼女のアリエルは私は未見ですが、聞き応えありました。 彼女はまた、河津修一と組んで、バトントワーリングを披露。経験者なのですね。素人目からもすごい技。
「キャッツ」「オペラ座」「ウィキッド」などが東京では次々に終了して、私的にはやや距離できた感のある四季ですが、こうして見てるとレベルの高さとともに、観客を楽しませようという意識が感じられ、四季のこういうところ好きだなあと思いました。

二部は、ディズニーとアンドリュー・ロイド・ウェバー作品。
瀧山久志が前説込みで「理想の相棒」を。「ビビデバビデブー」を観客との掛け合いで盛り上がります。
「ノートルダムの鐘」のカジモドを笠松哲朗が演じて、雰囲気ありました。
「エビータ」に続き「キャッツ」のオーバーチュアが流れ出すと、わっと心が反応します。五反田の頃よく観ていたので、懐かしさでいっぱいで。
江畑のグリザベラに綿引さやかのシラバブが合わせ「メモリー」。「私にさわって」のところですごく感動。
笠松・三平の「マンゴジェリーとランペルティーザ」が、なんとロンドン版DVDに近いアレンジでびっくり。二人が変わりばんこに浮遊するような、人間業とは思えない(猫技?)振りに二度びっくり。
永野亮比己がミストフェリーズを踊り、舞台そのままの振付に、あー「キャッツ」見たい!と切実に思いました。
ミストの魔法から「オペラ座の怪人」へ。
たくさんある鏡の向こうに怪人が見え隠れする演出。以前帝劇でエポニーヌをやってた綿引さやかがクリスティーヌを歌い、これがよかったです。彼女は正統派ヒロインの趣なので、いつか本当にクリスティーヌをやって欲しいです。
最後の曲は「サークル・オブ・ライフ」。ジャーンと終わったときに大拍手でした。

終演後外に出ると、空には「キャッツ」のような月。とてもいい気分で家路につきました。