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●2018年4月23日
「1789 バスティーユの恋人たち」(帝国劇場)
小池徹平 神田沙也加 龍真咲 三浦涼介 上原理生 渡辺大輔 ソニン 吉野圭吾 坂元健児 広瀬友祐 岡幸二郎

今年2度目の「1789」です。
改めて、今年の公演は観やすくなってると感じました。どこがどう変わったか、よくわからないんですけどね。
場面の独立性が薄れてストーリーの連続性が増し、テンポがよくなったというか。もしかしたら、場面のつなぎセリフが効果的に変えられたり足されたりしてるんでしょうか。

この日のキャストは、小池ロナン、沙也加オランプ、龍真咲アントワネットでした。
初見の龍真咲アントワネット。私にとってはどこまでも男役のイメージしかなかったので、あの独特のセリフ回し、まさお節が聞けたりして~(笑)などとひそかに思っていたのですが。
それが、素晴らしかったのです!
芝居にも歌にも王妃の気品が出ていて。彼女の明朗なキャラクターが、堂々とした王妃感につながっています。
オランプに「どちらを選ぶか決めなくてはいけない」というところ、王妃の存在感を出しつつ、一人の人間の導き手にもなる重要なセリフが素晴らしかったです。
彼女は宝塚版のオリジナルキャストだけあって、作品の中でのアントワネットとしての立ち位置が程よくて、このため物語全体が宝塚版に近い感じに見えました。
この日のオランプ役は神田沙也加だったので、王妃の浮世離れした感じと沙也加の考え深い感じが、いい取り合わせだったと思います。
小池ロナンは常のごとく主役感抜群なので、ロナンとオランプの話というのが際立ちました。
いろんなキャストの組合せで、異なるニュアンスが生まれてくるところは、複数キャスト公演の面白さだと思います。
岡幸二郎さんや坂元健児、吉野圭吾、革命側の若手俳優たち、脇にも達者な役者が揃って、見応えある公演になっていると思います。