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○2018年12月15日
「江戸絵画の文雅」(出光美術館)

終了間際に出光美術館の「江戸絵画の文雅」展をみました。
雅俗の混交、という面白い視点ですが、私の理解では残念ながらその真髄にまでは至らなかったかな。
文化が大衆化され、消費されるようになった江戸時代において、日本の王朝文化や中国への憧れは、浮世絵の見立てや文人画、琳派などに現れた、という趣旨。これらはとても興味深いですが、よほど注意して見ないと古典との繋がりを感じることが難しそうです。
池大雅や蕪村の後に光琳があり、それから禅画と浮世絵が来るという、ともすると日本画の流れが散発的にしか感じられない気がしました。それでもいいのかも知れないけど。

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「夜色楼台図」の展示は終わっていましたが、池大雅「寿老四季山水図」や蕪村の山水図屏風を面白く見ました。
光琳の「富士図扇面」は草花文に扇面を組み合わせた吉祥画。勝川春章の美人鑑賞図を久々に見ました。