◆2015年1月26日
「キャプテンサンダーボルト」(文藝春秋)
阿部和重 伊坂幸太郎
阿部和重と伊坂幸太郎の共著。執筆をどう進めたかについては、文藝春秋のHPにご本人たちの対談が載ってて、興味深かったです。
再会した少年野球時代のチームメイト、相葉時之と井ノ原悠が得体の知れない事件に巻き込まれてしまうというストーリー。東京大空襲の日に蔵王に墜落したB29、お蔵入りした子供向け戦隊ものの劇場版。これらの謎を解いて真実に迫っていく展開はテンポよく、読み応えがありました。
少年時代に夢想した自分と現実とのギャップについて、ついつい二人が考えてしまうところが印象的。果たして、人生に大逆転はあるのか?
二人と一緒に行動することになる桃沢瞳のキャラクターも面白く、爽快なエンタテインメント作品でした。
写真は、相模湾の夕暮れです。
(2015年-4冊目)☆☆☆